- そうそう
- I
そうそう【叢叢】たくさん集まっているさま。 草が群がり生えているさま。II
「~たる薄(ススキ)苅萱(カルカヤ)/緑簑談(南翠)」
そうそう【層層】いくえにも重なり合うさま。III「出来る丈(ダケ)の言葉を~と排列して/三四郎(漱石)」
そうそう【層相】地層をその総合的な諸性質によってとらえた特徴。 地層は, その生成環境を反映して, 粒度組成, 鉱物組成, 堆積構造, 化石群集などで特徴的な性質を示す。IVそうそう【怱怱・匆匆】※一※ (名・形動)(1)忙しいこと。 あわただしいこと。 また, そのさま。「黄蝶二つ~に飛び去る/仰臥漫録(子規)」
(2)簡略にする・こと(さま)。「お~べい致しやす/塩原多助一代記(円朝)」
(3)「そうそう(草草){(3)}」に同じ。※二※ (ト|タル){※一※}に同じ。V「氏は~として急く事なしと雖/八十日間世界一周(忠之助)」
そうそう【早早】※一※ (名)(多く他の語句の下に付いて)ある状態になってまだ間がないこと。 すぐ。 直後。「入社~」「開始~」
※二※ (副)(多く「早々に」の形で)急いで。 はやばやと。VI「仕事を~に切り上げる」「~に退散する」
そうそう【曹操】(155-220) 中国, 三国時代魏(ギ)の始祖。 字(アザナ)は孟徳。 諡(オクリナ)は武帝。 廟号(ビヨウゴウ)は太祖。 黄巾の乱を平定。 後漢の献帝を擁して華北を統一したが, 江南進出は劉備・孫権の連合軍に阻まれた。 詩賦をよくした。VIIそうそう【淙淙】水が音を立てて流れるさま。VIII「渓河の水は~として遠く流れ行く/書記官(眉山)」
そうそう【滄桑】「滄海桑田(ソウカイソウデン)」の意。 「滄桑の変」に同じ。~の変世の中の移り変わりの激しいこと。→ 桑田IXそうそう【然う然う】※一※ (副)(1)それほどに。 そんなに。 多く打ち消しの語を伴う。「~無理は言えない」「~相手にしてはいられない」
(2)繰り返したり, 継続したりするさま。 そのようにずっと。「~スルホドニ, ヨウヨウ, 羊ヲモコトゴトククイツクシ/天草本伊曾保」
※二※ (感)(1)思い出したときに発する語。「~, 電話するのを忘れていた」
(2)相手に対する同意や肯定の気持ちを表す語。X「~, そのとおりだ」
そうそう【簇簇】群がり集まるさま。 ぞくぞく。XI「~と蔓をのばしたその花が/偸盗(竜之介)」
そうそう【総奏】⇒ トゥッティXIIそうそう【草創】(1)初めてつくること。 事業をおこすこと。「朝敵を征し関東を~せしより/日本開化小史(卯吉)」
(2)寺社などを初めて建てること。 創建。XIIIそうそう【草叢】くさむら。XIVそうそう【草草】(1)忙しいこと。 あわただしいこと。 また, そのさま。「~に切揚げて別れたが/多情多恨(紅葉)」
(2)簡略にすること。 粗末であること。 また, そのさま。「お~さま」「眼をつけて看るべく, ~にすることなかれ/童子問」
(3)手紙の末尾に書いて簡略をわびる語。 頭語の「前略」「冠省」などに対応する。 匆匆(ソウソウ)。XVそうそう【葬送】死者をほうむるため墓地に送ること。 死者をほうむるのを見送ること。 送葬。XVIそうそう【蹌蹌】ふらふらと動き回るさま。 よろめくさま。XVII「孝の肩に手をかけて乱るる足元~と/緑簑談(南翠)」
そうそう【送葬】「葬送(ソウソウ)」に同じ。XVIIIそうそう【錚錚】(1)金属や楽器が澄んだ音を発するさま。 しょうしょう。「唯警邏剣履の響~たるを聞くのみ/佳人之奇遇(散士)」
(2)多くのもののなかで傑出しているさま。XIX「~たるメンバー」
そうそう【鏘鏘】※一※ (ト|タル)(1)金属・石などの澄んだ音を立てて鳴るさま。 しょうしょう。「柱上の時器~として五時を報ず/世路日記(香水)」
(2)勢いの盛んなさま。「喋舌(シヤベ)る事に於ては乙組中~たるものである/吾輩は猫である(漱石)」
(3)鳳凰(ホウオウ)の鳴くさま。「頼(サイワイ)に~たる双鳳の伴ふこと有り/文華秀麗(上)」
※二※ (形動){※一※(2)}に同じ。「女子参政党の~なる女学士丈あるです/蜃中楼(柳浪)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.